2018年08月14日

富山村・熊野神社を訪ねる③―御神楽祭り

熊野神社 天龍川流域にある富山村を始めとして、天龍川水系に沿った静岡・長野・愛知の国境いの村々に分布する神楽は、古くから修験道に基づく祭として伝承されてきた。

 こうした神楽は、土地ごとに名称は異なるが、本来はすべて霜月に行われるため「霜月神楽」、あるいは神に御湯を献ずる神事がある事から、「湯立神楽」と呼ばれる。

熊野神社 当社の「御神楽祭り」は、村が孤立した土地であったため、祭りの内容を古く行なわれていた「湯立神楽」として留めている。富山村教育委員会


 旧富山村の熊野神社をはじめ、三遠南信地域に広く伝えられている「霜月祭り」「花まつり」「花の舞」などと称される祭りは、本来は万物の生命力が衰える旧暦「霜月」に催される儀式。煮えたぎる湯を素手で撥ね退け、邪悪を追い払い、魂を蘇生させる祈りを込めた「湯立て神事」が起源と考えられる民俗芸能です。

熊野神社 旧富山村の熊野神社の例祭「御神楽祭り」は、旧歴の11月14日・15日に催されて来ましたが、現在では新年1月3日・4日に変更。その伝播の経緯については不明ですが、今も三遠南信地域で広く催されています。



同じカテゴリー(ウォーキング・ぶらり旅・町歩き)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
富山村・熊野神社を訪ねる③―御神楽祭り
    コメント(0)