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2018年08月17日

富山村・熊野神社を訪ねる⑥―向拝の龍

向拝の龍 諏訪神社の向拝には、体を捩じった龍の彫刻が。木鼻には獅子と獏。

 社殿には、天龍川流域に隆盛を極めた諏訪信仰の様子を今に伝える遺産が数多くみられるが、欄間に彫れた巨龍の像は、諏訪ノ和四郎が欅の一本彫りにしたもので、諏訪明神の化身と龍神信仰を現したものである。 富山村教育委員会

 ここでも登場した「諏訪ノ和四郎」。その真偽は別にしても、向拝に刻まれた龍神は、解説文に書かれているように、北遠を中心とした天竜川流域に広く勧請されている諏訪信仰との関連が大きいのは間違いありません。

木鼻の獅子と獏 神社の社殿などで龍の彫り物を見かけることが多いのは、神域の四方を守る四神として、縁起の良いとされる瑞獣の1つとして、また火事に際しては水を吹き出し鎮火する守り神としてなどの理由が考えられます。

 しかし、私たちに馴染みの天竜川の名は、蛇行しながら激しく流れ下る様を龍体に例えたと言われています。天竜川流域に点在する諏訪神社には、豪雨による洪水を引き起こさないこと、田植え時には降雨を願う水神として祀られたのではないでしょうか。



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