2018年07月30日
豊川いなり表参道のホーロー看板⑨―「ナショナル電球」と「マツダランプ」
横長ホーロー看板「一ばん良い ナショナル電球」と「マツダランプ」を見ると思い出されるのは、ナショナル創業者・松下幸之助氏の逸話。
昭和11年(1936)、蓄電池メーカーだった松下電器は、先発のマツダランプと同じ価格でナショナル電球の発売を開始。販売店からは「すぐに切れる電球を、高い価格では売れない」との声が挙がると・・・
「相撲でも、強い横綱が1人だけでは盛り上がりません。電器業界も同じこと、2人の横綱がいてこそ、業界もさらに発展します。どうか松下電器を横綱に育てるつもりで、この電球を36銭で売って下さい」と、支援をお願いしたという伝説のエピソードです。
「ナショナル」は、「パナソニック」に社名もブランド名も変えてしまい、「ナショナル」の名は昭和史の彼方に消えてしまいました。「電球」と言えば、食卓を照らす温かいオレンジ色の60W・80Wの白熱電球のことでしたが、今やLED電球に席を譲りました。
さらに言えば、「一ばん良い」などの根拠のない比較広告も禁止されています。何を基準に「一ばん良い」のか?一番値段が安い?一番たくさん売れている?一番長持ちする?
このお馴染みのロゴは「ナショ文字」と呼ばれ、昭和12年(1937)から使われました。縦の線が太く、横の線が細い直線の組み合わせ。人気の高かったTVヒーローものの先駆け「ナショナルキッド」のタイトルロゴにも、この「ナショ文字」が使われていました。
昭和11年(1936)、蓄電池メーカーだった松下電器は、先発のマツダランプと同じ価格でナショナル電球の発売を開始。販売店からは「すぐに切れる電球を、高い価格では売れない」との声が挙がると・・・
「相撲でも、強い横綱が1人だけでは盛り上がりません。電器業界も同じこと、2人の横綱がいてこそ、業界もさらに発展します。どうか松下電器を横綱に育てるつもりで、この電球を36銭で売って下さい」と、支援をお願いしたという伝説のエピソードです。
「ナショナル」は、「パナソニック」に社名もブランド名も変えてしまい、「ナショナル」の名は昭和史の彼方に消えてしまいました。「電球」と言えば、食卓を照らす温かいオレンジ色の60W・80Wの白熱電球のことでしたが、今やLED電球に席を譲りました。
さらに言えば、「一ばん良い」などの根拠のない比較広告も禁止されています。何を基準に「一ばん良い」のか?一番値段が安い?一番たくさん売れている?一番長持ちする?
このお馴染みのロゴは「ナショ文字」と呼ばれ、昭和12年(1937)から使われました。縦の線が太く、横の線が細い直線の組み合わせ。人気の高かったTVヒーローものの先駆け「ナショナルキッド」のタイトルロゴにも、この「ナショ文字」が使われていました。
ところが、外国では「ナショナル」の商標が使えなかったのが、「パナソニック」に社名が変った大きな理由。「ナショ文字」が使われなくなったのは昭和62年(1987)。さらに時代は流れ、電力消費が多く短寿命という白熱電球→環境に優しいLED電球にへと主役交代が進んでいます。