2018年06月27日

大千瀬川の浸食地形②―煮え渕

 「煮え渕」があるのは、「預り渕」の少し上流。約1億年前、領家帯の花崗岩活動期に生成された岩盤上に約20個のポットホール(甌穴)が発達し、「預り渕」と同時の昭和63年(1988)に愛知県の天然記念物に指定されています。

煮え渕
煮え渕
煮え渕
煮え渕のポットホール

 「煮え渕」とは、岩盤の窪みで泡立つ水を、煮えたぎる釜から沸き上がる湯玉に見立てた名前。河川敷を形成している天竜峡花崗岩の板状節理・方状節理が見られ、ポットホールの数は大小20個以上です。

 川の流れが造り出す大千瀬川の大きな自然は、現在も進行中。ポットホールの底には、角が取れて丸くなった石が転がっていました。




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