2018年06月26日

大千瀬川の浸食地形①―預り渕

 大千瀬川は愛知県を源流とし、天竜区佐久間町を流れて天竜川へと合流する天竜川の支流。各所に河川侵食地形が見られる大千瀬川のジオサイトを訪ねてみました。

 国道473号を錦橋西で北上し、最初の立ち寄り地は「預り渕」。蛇行しながら西から東へと流れて来た大千瀬川が、断層にぶつかって大きく湾曲し振草渓谷とも呼ばれている場所です。

預り渕
預り渕のポットホール
預り渕
預り渕の下流

 轟音を響かせて蛇行する大千瀬川へ、北から流れて来た東薗目川が滝を造って合流し、河川敷に露出した岩盤には大きなポットホール(甌穴)が見られます。

 言い伝えによれば、東薗目などの村で伐り出した木材を流すと、必ず龍が棲んでいたこの渕に流れ着き、木材をさらに下流に流す場合には、龍にお神酒お供えしてから行っていたのだそうです。だから、名前は「預り渕」。昭和63年(1988)に愛知県天然記念物に指定されています。

 激しい流れの渕を過ぎれば、その下流の流れは穏やか。白い泡を浮かべて漂うように流れていました。




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