2023年02月18日
森町「歴史の散歩道」を歩く⑨―不動堂跡と鏡石
不動堂跡
寺伝によると、慶雲元年(西暦七〇四)僧・行基が遠江国に先がけて文武天皇の勅願の不動尊像を祭祀した旧跡という。大宝元年(西暦七〇一)に小國神社の社殿が建立創始されたことと関係する伝承地である。
お堂の中を覗くと、青銅製の不動明王が祀られていましたので、これが「不動堂跡」。そして、向かって左側には・・・
蓮華寺住第三十七代慈海上人が、平安の中期天延二年(西暦九七四)八形山の頂で国家安泰の柴燈大護摩の秘法を修し、火生三味(火渡り)の修行をしたところ、不動尊像が石に影じて光を放ったと伝えられ、三光の鏡石と称された霊石である。(寺伝)
石は小さくて光ってはいませんでしたが、石は南向きに立てられ表面が平らでしたので、もしも光が射し込んでいたら、反射していたのかも知れません。鏡岩は光明山や鳳来寺山でも見られる、信仰の対象となるご神体です。