2022年07月15日
うめたちあきさんが「敷地音頭」を復活
磐田市敷地地区で戦後親しまれた「敷地音頭」を作詞家でシンガーの、うめたちあき(本名・埋田千聡(ちあき))さん(52)=浜松市東区=が曲と歌詞を復刻し、手踊りを新たに考案した。磐田市豊岡東交流センターで13日、手踊りの練習会が開かれ、住民ら約20人がうめたさんから教わった。21日はうめたさんがコンサートで敷地音頭を披露する。
敷地音頭は、大正年間に作られた「獅子ケ鼻小唄」がベースで、1953年ごろ完成したとされる。平成の半ば以降、担い手の減少などで下火になっていった。遠州の音楽を通じた地域おこしに取り組むうめたさんが、地元に残されていた楽譜と歌詞を基に、今年新たに復刻版CDを作った。
音頭は、旧敷地村時代に、村にキャンプに来た当時の豊田中学校の教諭と生徒が14番まで作詞をし、お世話になったお返しにと置き土産にしたという。
歌詞は「アー春はおいでよ敷地の山に つつじ桜が山染めて 山の乙女が鹿(か)の子の袖で 出しますァ召しませ茶の香り」などと、当時の村の風情を伝える。鉱泉や干し柿、地元の寺社、廃寺遺跡など村の産業、歴史、文化も登場する。
手踊りは、頭の上に両手で円を作ったり、伸ばした腕の二の腕辺りにもう一方の腕を折って添えたりと、ゆったりしたテンポで、老若男女が楽しめる。手踊りは資料が残っておらず、うめたさんが舞アーティストとともに考えた。
うめたさんは「誰でも踊りやすい振り付けにした。覚えてくださった方々からそれぞれの地域に伝わり、広まれば」と期待した。
21日のコンサートは午前10時から、敷地里山公園で。(「中日新聞」より)
◆ ◆ ◆ ◆
うめたちあきさんは、私たち「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」の会員でもあり、7月17日(日)に開かれる「いじゃまいかけつか・2022年夏」では、掛塚の旧廻船問屋・津倉家でコンサートを開催します。もしかしたら、「敷地音頭」も歌ってくれるかな?ぜひ、聞きにいらしてください!