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2021年01月21日

「つるや酒店」に残されたレトロ看板②―「世界長」

「清酒 世界長」の袖看板 「つるや酒店」の店先に掲げられているのは「清酒 世界長」の袖看板。このような商品名の入った看板は酒店ではよく見かけます。

 「世界長」は文化2年(1818)創業の灘の酒蔵「世界長酒造」の清酒ブランド。「世界長」の名は、日清・日露戦争を経た明治時代末期、「日本が世界の長となる」という意味での命名。戦後の昭和32年(1857)には南極観測船「宗谷」に積まれた日本酒として知られるようになりましたが、平成7年(1995)の阪神大震災で甚大な被害を受け、「沢の鶴」に営業譲渡されました。

「世界長」「天與」の特約店看板 もちろん、これは店名の告知であると同時に、「世界長」が店の主力商品であることをアピールするための看板。醸造元としては「谷音」「鶴一」などの清酒ブランドを持っていた「長平屋」が、酒類販売の「つるや酒店」へと業態を変えた時期に掲げられるようになった看板だと思われます。

 店内に入ると「世界長」「天與」の特約店であることを知らせる木製看板があり、「攝津灘御影町 小網與八郎醸造」と書かれていました。



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