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2020年05月09日

ホソバシャクナゲの花を訪ねて北遠へ②―「浦川のホソバシャクナゲ群落」

ホソバシャクナゲ 静岡県の天然記念物に指定されている「浦川のホソバシャクナゲ群落」は、県道9号沿いのものではありません。旧吉沢小学校跡の奥から林道を歩いていくと、静岡県教育委員会が昭和49年4月18日に天然記念物に指定したことを示す看板が立っています。

静岡県教育委員会の看板 遠州地方の名花として名高い「ホソバシャクナゲ」は、静岡県西北部から愛知県東部にかけて自生し、別名「エンシュウシャクナゲ」の名称で親しまれています。
 この木は、標高400~800mほどの険しい岩山の尾根づたいに分布していて、5月初旬頃、濃い桃色の美しい花を咲かせます。
 近年、乱獲などによって激減し絶滅の恐れがあることから静岡県天然記念物に指定されました。この木は狭い範囲に分布していますので、学術上大切なものです。
 この素晴らしい自然美を皆で守り育て後世に伝えていきたいものです。


ホソバシャクナゲ 私も久しぶりに、ホソバシャクナゲが自生しているはずの尾根道を歩いてきました。険しいアップダウンを繰り返し、しばらくはホソバシャクナゲらしい木は見当たらなかったのですが、やがて裏が茶色の細い葉が見えて来ました。

実生のホソバシャクナゲ しかし、残念ながら蕾らしきものはわずかだけ。この分では、今年の花はあまり期待できそうにありません。ただ、足元には、実生らしい芽がたくさん目に付きます。蕾は少なくても、成木にも木漏れ日が当たっています。

 「この素晴らしい自然美を皆で守り育て後世に伝えていきたい」の県教委のメッセージには、文句なしに賛成できますが、現在のままでは難しい状態ですね。もう少し高木を伐採して日当たりを増せば、より健康な群落に戻せるような気がします。


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