2020年02月07日

磐田・歴史の道を歩く③―旧見付学校

旧見付学校 今さら解説する必要もないかも知れませんが、旧見付学校校舎は明治8年(1875)7月落成した現存する日本で最も古い校舎です。

 明治5年(1872)の学制発布により、全国に開校した学校数は24,500校。校舎の40%は寺院の借用、30%は民家の借用だったとのこと。一般住宅とは違い、教室としてある程度の広い部屋が必要となるため、その建築には宮大工の技術が生かされたようです。

坊中学校
坊中学校
西之島学校
西之島学校

校舎内の展示 当時の西洋建築のモデルと言えばキリスト教会。新たに磐田に建築された見付学校、坊中(ぼうじゅう)学校、西之島学校の3校はいずれも中央に塔屋を構えた擬洋風建築。漆喰塗りの外壁に、床板は強度を出すため斜張りとし、明治16年(1883)に3階部分を増築し、現在見るような5階の建物となりました。

 お城がなかった磐田にとっては、城に代わる地域のシンボル。廃城となった遠州横須賀城の石垣の石を譲り受けて積み上げ、天高くそそり立つ「五階」はまさに天守閣の風貌です。

 現在、校舎内は教育資料の展示や授業風景を再現し、無料で見学することができます。



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