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2019年12月09日

神社に残る戦争の歴史②―春野・新宮神社

新宮神社の板絵 浜松市天竜区春野町和泉平の山頂にある新宮池―舟屋台が登場する祇園祭で知られていますが、祇園祭は新宮神社の例祭。以前に新宮池を訪れた時、たまたま、木造倉庫に防腐塗料を塗っている地元の人がいましたので、中を覗かせていただきました。

 すると、そこにあったのが写真の板絵。「この絵は、明治時代の軍人たちの絵ですね?皇居前の行軍かなあ?」「だいぶ痛んでしまっているんで、ちゃんとしたいと思っているんだけど・・・」「以前、これとよく似た絵を、佐久間の馬背神社で見たことがありますよ。大切にしてほしいです」。

 絵には「明治参拾五年七月十四日 周智郡犬居村和泉平」と14名の名前が書かれています。明治35年(1902)と言えば、日露開戦の直前。和泉平から出兵した青年たちの武運長久を祈って奉納された額でしょうか?

 明治22年(1889)、「国民皆兵」が義務付けられました。この絵に名前を挙げられた青年たちも、新入学の前に、新宮神社での「勧学祭」を祝ってもらったのでしょう。




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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:20│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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