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2020年02月24日

山間の集落「有本」を訪ねる①―廃村

有本集落 浜松市天竜区水窪町奥領家の有本(ありもと)―山間の集落を訪ねたのは10年前(2010)の11月。有本の集落へは、水窪川を遡り渡元(どもと)の先を戻るように山道を登ります。

 有本のことは「廃村」と聞いていましたが、茶はきれいに刈り込まれ、畑で育てられているシキミの手入れもされ、斜面の高い方には草刈りをするお年寄りの姿も見られます。

 実りを終えた柿の木の向こうに見える赤レンガの土蔵が、秋の深まりを告げていました。

 一軒の家の納屋前で、養蜂箱に出入りするミツバチの姿を見つけました。山里で飼われているのだからニホンミツバチ?いえ、腹部上部のオレンジ色からセイヨウミツバチと分かります。

セイヨウミツバチ セイヨウミツバチは、もともとヨーロッパからアフリカ、中近東にかけて分布 していた種類を養蜂に利用するために家畜化されたもので、花粉を集めるために後脚は平たくなっています。

 「限界集落→廃村」の図式が脳裏をよぎりますが、それでも私たちは、生まれ育った故郷を簡単に捨てられるわけではありません。ましてや「廃村」の定義は曖昧で、1年を通して管理する人が1人もいないのが「廃村」とするなら、有本は「廃村」ではありません。

 急傾斜地の畑は通いながらの管理かも知れません。それでも人々は故郷を「棄村」せずに畑を守り、ミツバチたちもせっせと蜜を集めていました。



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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:36│Comments(0)出かけよう!北遠へ暮らし・移住・交流
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