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2018年07月29日

「福田の夜店市」のにぎわい⑧―「開拓礎霊之碑」

「開拓礎霊之碑」 イベントを開催する時には、地域外から訪れる人の駐車場の手配も必要です。私は市役所福田支所の駐車場に車を止めて歩きましたが、途中にある観音寺などの駐車場も利用できたようです。

 観音寺境内には「開拓礎霊之碑」が建てられています。そばに建てられている「満州開拓福田郷のいわれ」を読んでみました。

 満州開拓福田郷のいわれ

国策時流の要望に応え転業帰農開拓団発祥之地として昭和十五年八月満州福田郷開拓団を結成した

翌十六年二月十一日(紀元節)㐧十次竜山開拓団と命名 基幹先遣隊幹部とも三十名竜江省鎮東県二竜山に入植 村創り建設営農に力闘す

十七年九月省立竜山開拓女塾創設 母県より開拓花嫁修業の爲 㐧一期女塾生を迎え入れた

㐧一、二、三と後続団員 家族 女塾生の入植を年毎に迎え入れて 団は日一日と成長発展 学校 病院 神社等公共施設と共に自給自足態勢も 増産加工施設の整備により漸く村らしき樂土化しつゝ入植五年目を迎えた

偶々大東亜戦爭による破滅の憂き目に遭遇し 民族協和を目的 㐧二の故郷となるべき樂土は孤立無援の一塊の保壘と化し 血と汗の結晶である吾が村を放棄 悲惨極まりし逃避行軍は敗戦の翌日八月十六日暁に開始された

大和魂に開拓魂を打ち込んで築いた村創りの聖業も惨めな結末 剰へ数多の尊き犠牲者を出して一ヶ年に亘る逃避生活を生き抜いて 二十一年秋祖国に引揚げた

生き残りの同志一同は今は亡き霊に眞心込めて供養し続けられる様にと 三十二年秋 ここに「開拓礎霊之碑」を建立した

本年九月 㐧二十三年忌合同慰霊祭執行に当り 碑の位置を最適の場所に移転安置し 同時にこの建立の因縁趣旨を銘記して後世永く子々孫々にまで血脈同志の偉業を讃え 且又礎霊への供養が世人大方の皆様によって 永続されることを祈念しつゝ 新たに此の記念碑を建立した

昭和四十二年九月吉日  竜山開拓団 竜山開拓女塾 生存者一同


観音寺 これが「満州開拓団」の歴史。「竜山」は満州にあった地名で、日本語読みでは「リュウザン」、中国語読みでは「ロンシャン」。浜松市天竜区龍山のことではありません。

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