2017年11月16日

晴れ時々長野⑦―山門

善光寺山門 仁王門の先にある巨大な楼門、山門(三門)は寛延3年(1750)建立。大屋根は大正7年(1918)の葺き替え時に一旦は檜皮葺きとなりましたが、平成14年(2002)から19年(2007)にかけて行われた平成大修理の際、建立当時と同じ厚めの椹(サワラ)板を用いたいわゆる栩葺き(とちぶき)に復原されたとのこと。

「鳩字の額」 山門の楼上には、輪王寺宮筆の「善光寺」と書かれた額が掲げられています。

 よく見てください!「善光寺」の3文字の中に5羽の鳩が隠されているのです。この額の別名「鳩字の額」はそんなところから。

 そして、さらに「善」の字が牛の顔に見えるとも言われ、「牛に引かれて善光寺参り」の説話を意識して書かれた文字と考えられています。

牛のオブジェ 「牛に引かれて善光寺参り」とは、「信心のない老婆が、晒していた布を角にかけて走って行く牛を追い駆け、ついに善光寺に至り、そののち厚く信仰した」という話。そこから転じて、思ってもいなかったことや他人の誘いにより、良い方に導かれることの例えとして語り継がれています。

 山門手前の案内所には、この説話を思い出させる牛のオブジェが展示されていました。

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