› 自然と歴史の中を歩く! › みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚 › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 旧津倉家の「虎と豹」屏風②―猫の目をした雄虎と雌虎

2017年11月12日

旧津倉家の「虎と豹」屏風②―猫の目をした雄虎と雌虎

猫の目をした雄虎 狩野清信が描いた「虎と豹」の屏風。豹は雌の虎とも考えられていたことと、どちらも竹を添えて描かれていますので、「虎と豹」は雌雄の虎と思われます。

 日本に初めて虎が入ったのは寛平2年(890)。現存する日本最古の虎の絵は、単庵智伝が16世頃に描いた「龍虎図」とのこと。この時代から、数頭の虎がやって来てはいたようですが、虎を見ることができたのは限られた権力者だけであり、江戸時代の絵師たちも生きた虎を見る機会などなく、せめて虎の皮で想像を巡らし、身近な猫を観察し、拡大して描くしかありませんでした。

豹(雌虎) 狩野派の絵師の描く虎の瞳は、本来の丸い瞳で描かれているとされている資料もありましたが、旧津倉家住宅の虎の目は縦に細い猫の瞳。豹の目は閉じられています。



同じカテゴリー(みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
旧津倉家の「虎と豹」屏風②―猫の目をした雄虎と雌虎
    コメント(0)