2017年07月05日
「湖北五山」摩訶耶寺を訪ねる②―木製の根巻きと乳型の装飾
摩訶耶寺山門は、天正11年(1583)に築城された野地城の城門を移築したものと伝えられていますが、400年以上も前の大工が施した興味深い装飾が見られます。
本柱の足元には根巻きの装飾が施されています。根巻きの本来の機能は、雨跳ねなどによる腐食劣化を防ぐためと思われますが、ここでは金属ではなく木製。細江の長楽寺や奥三河の満光寺で見たのと同じです。
扉には乳金物や八双などの金属装飾も見られますが、柱には乳金物に似た乳型の木製釘隠しが。正確に言えば釘は隠れてはいませんので釘隠しとは言えないかも知れませんが、木製釘隠しは菊の花を模しているようです。
城門としては防御の機能が重視されたとは思いますが、こんな装飾には宮大工の職人魂のようなものが現われている気がします。
本柱の足元には根巻きの装飾が施されています。根巻きの本来の機能は、雨跳ねなどによる腐食劣化を防ぐためと思われますが、ここでは金属ではなく木製。細江の長楽寺や奥三河の満光寺で見たのと同じです。
扉には乳金物や八双などの金属装飾も見られますが、柱には乳金物に似た乳型の木製釘隠しが。正確に言えば釘は隠れてはいませんので釘隠しとは言えないかも知れませんが、木製釘隠しは菊の花を模しているようです。
城門としては防御の機能が重視されたとは思いますが、こんな装飾には宮大工の職人魂のようなものが現われている気がします。