2017年06月26日
美しいカーブを描く「むくり天井」②―掛塚の川島家

外から見て天井高が低く見えていた2階ですが、実際に上がってみると、階段付近では天井に頭が着くほどではありません。しかし、切妻造り平入の傾斜した屋根が軒先に近づく辺りは、かなり低くなっています。
そのため、天井板は水平ではないのですが、かと言って直線的な斜め天井でもありません。つまり、天井全体が緩やかなカーブを描いている「むくり天井」です。

築160年の川島家住宅は、かつて掛塚湊としての繁栄を知る掛塚最古の住宅。天井板を抑える竿は曲げられているのではなく、カーブした形に揃えて切られていました。