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2017年06月26日

美しいカーブを描く「むくり天井」②―掛塚の川島家

川島家のむくり天井 掛塚の川島家と言えば、かつての廻船問屋であり、明治以降には舶来の丸鋸による火力による機械製材に真っ先に取り組んだ大束屋(おおぞくや)の本家に当たる家。奈良県に暮らすご当主の好意により、現在は空き家になっている川島家住宅を見せていただいたのは昨年(2016)末。

 外から見て天井高が低く見えていた2階ですが、実際に上がってみると、階段付近では天井に頭が着くほどではありません。しかし、切妻造り平入の傾斜した屋根が軒先に近づく辺りは、かなり低くなっています。

 そのため、天井板は水平ではないのですが、かと言って直線的な斜め天井でもありません。つまり、天井全体が緩やかなカーブを描いている「むくり天井」です。

川島家のむくり天井 「まるで、船底みたい」との感想を漏らしたのは、一緒に見学した「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」の仲間。もしかしたら、川島家住宅は掛塚にいた船大工の技を生かして造られていたのかも知れません。

 築160年の川島家住宅は、かつて掛塚湊としての繁栄を知る掛塚最古の住宅。天井板を抑える竿は曲げられているのではなく、カーブした形に揃えて切られていました。



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