磐田市の万葉歌碑を訪ねる②―ナギの木と帆掛け船のオブジェ
「竜洋なぎの木会館」に多く植えられているのはナギの木。外を通る道の街路樹としてもナギの木が植えられ、かつて「遠州の小江戸」として栄えた掛塚湊では、風が凪ぐように、海が凪ぐようにとの願いを込めて植えられたというナギの木が旧竜洋町のシンボルツリーであり、「なぎの木会館」の名前の由来でもあります。
国鉄東海道線が開通する前までの掛塚は、天竜川を流されて下った木材の一大集積地でした。木材は掛塚湊で船に乗せられ、人口が増加し需要が高まった江戸へと運ばれたのです。
その他、「なぎの木会館」の玄関先には、石を組んで造られたオブジェもありますが、これも掛塚湊を出入りしていた帆掛け船の形。地元の人以外には、「なぎの木会館」の名前の意味が分からないかも知れませんね?
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