2020年06月19日
「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く②―ノギラン
「歴史の広場」には、第一次世界大戦後に建てられた「戦役記念碑」があります。そして、その脇からは「獅子ヶ鼻」の名の由来となった獅子の横顔を見ることができます。
そして、獅子の横顔の上に建てられているのは、砲弾型の「日清日露 戦役紀念碑」。日清戦争に授軍して中将になり、日露戦争では第3軍の司令官に起用され大将に就任したのは乃木希典(のぎまれすけ)ですが、「歴史の広場」近くではノギランが花穂を立て始めていました。
ノギラン(芒蘭)の「芒」とは、乃木大将の「乃木」ではなくて麦の穂の意味。ノギランが咲き始めるのは、麦の穂が黄金色に染まる頃。麦秋と言えば梅雨の前の晴れ間のことですから、ノギランの咲き始めの方が少し遅めです。
「蘭」と名付けられてはいても、ノギランはキンコウカ科(以前はユリ科)。どっちにしても、ラン科ではありません。