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2020年01月29日

東海道・三ケ野七つ道を歩く③―大日堂古戦場

大日堂 三ケ野(みかの)の東端は大日如来を祀る大日堂が鎮座している高台、大日山。元亀3年(1572)上洛を目指す武田信玄が遠江に軍を進め、袋井の木原に陣を敷いた折、徳川家康が迎え撃ったのが、ここ三ヶ野の大日山。

「大日堂」の碑 この高台に立てば、今でも太田川から袋井までを一望でき、かつては狼煙台があった場所。一言坂古戦場跡でその名を見た本多平八郎忠勝が、武田軍の動静を監視したという「物見の松」があったとのことで、「大日堂古戦場」とも呼ばれています。

「文化十一戌九月」の文字が刻まれた手水鉢 現在の大日堂は小さなお堂。堂内には大日如来のほか、湯殿山大権現、厄除観世音菩薩、不動明王、阿波国高根山悲願寺観世音菩薩が祀られています。その他、境内の覆屋には西国29番札所・松尾寺の本尊である馬頭観音石像や弘法大師像、「文化十一戌九月」(1814)の文字が刻まれた手水鉢も残されていて、吹く風からは江戸時代の香りを感じることができます。

境内の石仏 「江戸の古道」「鎌倉の古道」の延長が「明治の道」と出会う場所まで西へと進めば、角柱に金属製の火袋が乗った秋葉山常夜燈と、真新しい「車井戸之跡」の碑と3面に「從是鎌田山薬師道」と刻まれた道標が立っています。

秋葉山常夜燈、「車井戸之跡」の碑と「從是鎌田山薬師道」の道標 「車井戸=釣瓶井戸」の跡に碑が立っているのは、地形、地質の特性から水脈が深く、水を汲み上げるのが難しい地域に造られた共同井戸だったようです。



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