2019年09月03日

2019年、富幕山からの秋の便り①―ヒオウギ

ヒオウギ 月が変わって9月になったというのに、2日の最高気温は30℃超えの「真夏日」。汗をかきかき、浜松市北区引佐町、標高563メートルの富幕山(とんまくやま)に登って来ました。

 「富幕山からの秋の便り」と言いながら、最初に紹介するのは夏の花。オレンジ色の花を咲かせるアヤメ科のヒオウギです。ヒオウギの名は、葉が貴族が使った檜扇(ひおうぎ)のように何枚も重なっているところから。

 園芸種のように思われているヒオウギは、もともと山野に自生する多年草。すでに、花は終わりの時季を迎え、実が出来かけています。緑色の実が熟すと、中から真っ黒な種が。

 居明かして 君をば待たむ ぬばたまの わが黒髪に 霜はふれども(作者未詳 万葉集巻2-89)

富幕山 詠われている「ぬばたま」がヒオウギの種。その黒さから、「黒」「夜」などの枕詞として使われています。

 歌の意味は「あなたがいらっしゃるまで夜通しお待ちしています。たとえ、私の黒髪に霜が降りて白くなるまででも」。

 ・・・などと言われてみたかったですね?一生に一度ぐらい・・・。




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