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2019年06月22日

自然満喫!「愛知県民の森」⑯―雨樋

雨樋 風穴の近くにも、「愛知県民の森」の地質的な成り立ちを解説する看板が建てられていました。

 雨樋(うひ)について

 当「県民の森」は、設楽㐧三系の最上部に位置している流紋岩質凝灰岩で構成されている。流紋岩漿の爆裂で降灰した灰を主として、それに砂、礫等からなる流紋岩漿を母体として凝灰岩で、年代も凡そ2,000万年前の頃の第三期紀中新世の頃のものである。

 この地の山体内の各所に「雨樋」が発達している。山頂から麓の渓流にかけて斜面を略直線状に雨水が急直流下している樋がみられる。この樋は凝灰岩の地帯だけみられるものである。これも風化に関係している一つで風化の促進の様子がわかる。

 この凝灰岩の風化の一つに絶えず乾いたり、湿ったりする個所では表面から著しく進み不完全で、比較的大型で粗大な板状に剥落してゆくのがみられるが、これは特殊な場合で、一般的にはこの凝灰岩は頁岩や砂岩等にみられるように岩面や又は内部から容易に比較的急速に風化をしない。

 従って風化砕屑物である礫、砂、どろ等の産量は多くない。


「雨樋について」の解説看板 でも、雨が降る日にわざわざ「愛知県民の森」を訪ねる勇気もありませんので、今回はこのまま帰路に就くことにしました。

 解説文はかなり専門的ですが、雨が降れば、雨水はこの雨樋(あまどい)状に真ん中が窪んだ岩板を一気に流れ落ちる様子が見られるということ。シトシトジメジメの梅雨時は、雨樋を流れる水を観察するには恰好の時季なのかも知れませんが・・・。

 【関連記事】自然満喫!「愛知県民の森」①―「森の展示館」


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