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2019年02月18日

ダムのある山間の風景②―豊岡堰堤

豊岡堰堤 中部電力豊岡水力発電所については、前回紹介した通り。昭和13年(1938)2月に運用が開始され、最大出力8100kW。

 その取水は、豊岡堰堤(ダム)。名前は春野町豊岡にある発電所から来ていますが、所在地は水窪町門桁にあり、堤高13メートル・堤長40メートルの直線重力式ダム。有効貯水量は2万7,000トンのダムに取り入れられた気田川の水は、有効落差212.1メートルの山の斜面に伸びる送水パイプを流れ落ち、気田川と石切川の合流地点、門島橋のたもと設けられた豊岡水力発電所で4台の水車を回して発電しています。

豊岡水力発電所 水力発電は、山間地が多く河川の流れが急で、雨も多いという日本の風土に適した発電。紅葉の山を背景にしたダムと発電所のコンビネーションは、一旦完成してしまえば、温室効果ガスの排出が最も少なく、地球環境に負荷をかけない再生可能な自然エネルギー源です。

 ただし、ダム上流の広域面積の水没、溜まり続ける土砂、ダム下流の河川の枯渇、自然の流れを遮断したことによる魚や小動物など生態系への影響等が問題となるにつれて、ダムの建設が見直されるようになってきました。これが、いわゆる「脱ダム」。

 ・・・と考えてみると、ダムのある山間の風景は、いずれ日本の文明化遺産となってしまうのでしょうか?



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