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2018年06月02日

お手引き坂を歩いて行者山へ登る⑨―赤錆が浮く石

赤錆が浮く石 役の行者に供えられた赤石も気になりましたが、行者像を納めた祠に積み上げられた石や長い石段の石に浮き出ている赤い錆も気になるところ。

 船明付近の地質図を見ると、大谷(おおや)の行者岩辺りは二俣層群と呼ばれる礫岩の露出した地帯でしたが、行者山が境となり、竜山帯と呼ばれている黒や緑の結晶片岩、あるいは剥離しやすい千枚岩地帯とされています。

 確かに付近には、結晶片岩と思われる岩石も転がり、まるで峰之沢付近の山のようです。石に浮き出た赤錆は酸化鉄。鉄分を多く含んだ石に違いありません。

赤錆が浮く石 思い出すのは、以前聞いた話。北遠の鉱山周りには、かつて岩石を掘り出したらしい跡が各地に見られるそうです。役小角(えんのおづぬ)を開祖とする修験者たちは、山に住み、山を渡り、鉱山の知識に通じていたそうです。

 もしかしたら、行者山付近からも銅や鉄、水銀などが掘り出されていたのかも知れません。そんなことを考えながら、お手引き坂を転がるように下り、長養寺前に戻って来ました。

 【関連記事】お手引き坂を歩いて行者山へ登る①―「船明のお手引き坂」


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