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2018年03月04日

藤次郎が建てた勝坂の清水神社③―本殿の彫刻に見る藤次郎の俤

彫刻欄間 暗い本殿の前に立っても、細かいところは何も見えません。これはもう、運を天に任せて、ストロボ撮影をしてみるしかありません。

 自宅に帰ってから写真を見てみると、虹梁(こうりょう)の上の彫刻欄間に松の枝に止まった鳥が彫られているのが分かりました(*写真をクリックしてください)。しかも、その松の葉は、山住神社の「紫宸殿の鵺退治」や高木常夜燈で見られる団扇形。曽布川特有のデザインです。

 味わいのある木目は欅の特徴。虹梁(こうりょう)には、唐草模様に木表に浮き出た木目を生かしています。斗供(ときょう)の木組も唐草と雲と組み合わせたような木鼻は、正面からだけ見られることを想定し、手前より奥へと広がるよう縁が斜めに彫られています。

斗供と木鼻 多少贔屓目かも知れませんが、これはもう曽布川藤次郎の作に違いありません。

 「春野町の社寺棟札等調査報告書」に惹かれて訪ねた勝坂の清水神社で、掛塚十郎島の住人であったあの曽布川藤次郎の俤(おもかげ)と出会うことができました。




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