秋葉街道「大野宿」を歩く⑬―永明庵跡とカヤの大木

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2023年01月13日 04:43

 さらに新城市大野をあっちへこっちへと歩き回っていると、東陽小学校の前に出ました。すると校門の奥に「永明庵跡とカヤの大木」の看板が。大きく枝を広げたカヤの大木のそばに建てられた看板によると・・・

永明庵跡とカヤの大木

 樹齢数百年かと推定されるカヤの大木は、臨済宗方広寺派の末寺であった永明庵の境内にあった古木である。

 永明庵は、明治初年に廃寺となって淵龍寺に合併されたが、眺望のいいこの跡地に、崇高な教育の場にと大野小学校が開設され、このカヤの木は学校の誇り高きシンボルとして親しまれてきた。

 その後、新設東陽小学校へと引き継がれ、大野を象徴する三名木の一つとして、過ぎし跡を語りかけている。


 「カヤの大木」を眺めた後で、永明庵が併合されたという天徳山淵龍寺へ。「天徳稲荷大明神」の幟が翻る「天徳山淵龍寺」の寺標にも、確かに「臨済宗方廣寺派」と刻まれています。臨済宗方広寺派の大本山は、もちろん浜松市北区引佐町奥山にある奥山方広寺。

 調べてみれば、新城市には臨済宗方広寺派の寺がたくさんあることを知り、愛知と静岡と、県の違いがあっても、東三河からたった一山越えた先、遠州地方とのつながりを感じさせられました。

 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く①―「迎2023春」
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く②―菅原神社
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く③―急崖
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く④―龍の鏝絵
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑤―琴秋神社
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑥―遥拝鳥居と燈籠型道標
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑦―旧大野橋の親柱
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑧―菅原神社の社標と道祖神
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑨―荒沢不動と渡し場跡
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑩―「右あきは道」の燈籠
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑪―大野神社と「秋葉山」の常夜燈
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑫―服部神社
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑭―琴盛稲荷
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑮―山伏峠の道祖神
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑯―瑞穂稲荷の力石
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑰―道路元標と看板建築
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑱―「めいちはし」
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑲―製糸工場跡
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く⑳―出桁造と千本格子
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く㉑―鳳来館
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く㉒―若松屋旅館と丸型郵便ポスト
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く㉓―お井戸と榎下遺跡
 【関連記事】秋葉街道「大野宿」を歩く㉔―古い地図

 【関連記事】東三河の洋風建築①―旧鳳来町消防団第7分団第2部屯所
 【関連記事】東三河の洋風建築②―鳳来館

関連記事