秋葉街道「大野宿」を歩く④―龍の鏝絵
菅原神社社殿の向かって右側には、漆喰の鏝絵が掲げられています。描かれているのは龍。日本では昔から龍神が水を司る神として崇められていますので、この鏝絵は火災だけではなく、宇連川の氾濫、豪雨による土砂崩れを怖れる思いを示したものかも知れません。
鏝絵をよく見てみると、文字も刻まれているようです。向かって右には「奉納」、そして左には「○○設楽郡大峠○○」「遠刕濱松大工町○十」。「遠刕濱松」は「遠州浜松」ですから、この鏝絵を奉納したのは浜松在住の人ということになります。
これ以上の情報は得られませんでしたが、県は違っても、東三河と遠州とのつながりの深さを示すものと考えられます。
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