令和3年(2021)の干支「牛」を探して⑧―牛山公園
明けまして、おめでとうございます!「牛山公園」があるのは浜松市中区下池川町。NHK浜松支局、送信用アンテナがある場所ですから、分かりやすい場所ですが、訪れたことがある人は案外少ないのかも知れません。
そんな牛山にブドウなどを栽培する果樹園を開いたのは、「棒屋」の屋号で知られる中村藤吉。さらに、京都の北野天満宮より勧進した天神様を祀り、セメント製の臥牛が奉納されたのは明治44年(1911)のこと。
その後、補修もされたようですが、この像を造ったのは、可睡斎の護国塔や旧「袋井運送会社」建設にその名を残す左官・松浦勝蔵。ここで再び、松浦勝蔵の作品に出会えるとは思ってもいませんでした。
そして、牛山には、中村藤吉の功績を讃える「唯樂翁頌徳碑」が建てられていましたが、この文字を刻んだのは、磐田市川袋の八雲神社にある、彫刻家・渡辺長男デザインの鬣(たてがみ)のある狛犬を造った石工・村石好文。
この2人の名を牛山公園で再び知ることになったのは、大変な驚きでした。
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