
今回紹介する臨済宗妙心寺派の寺、臨湖山金龍寺があるのは浜松市浜名区(旧・北区)細江町気賀。私の中学生時代の同級生の実家でもあります。金龍寺を訪れたのは2回目。初めて中に入らせていただいたところ、堂内には、寺名にふさわしい「龍」がいっぱい。
先ずは、左右にある襖に描かれた「龍」。紺色の背景に線描きで金色の三爪の「龍」。この「龍」は海の底に棲んでいるのか?それとも、暗闇の中を飛んでいるのか?

本堂中央の厨子の前に立ち天井を見上げると、そこに描かれていたのは五爪の「龍」。「龍」の爪は権威の象徴とされ、爪の数が5本は最上位である皇帝を表しているのです。
そして、左右の天井にも巨大な阿吽の「龍」。爪の数は4本でしたので、五爪と三爪との間の位です。

お堂の外に出て屋根を見上げると、寺を護っているのは鬼ではなくて「龍」。「龍」は神仏を護る強い動物なのです。