2020年05月18日
2015年、初夏の引佐を楽しむ⑥―クワとコウゾ

富幕山が私たちの暮らしの近くにある里山であることを示すのがクワ科のクワとコウゾ。クワは蚕の餌として、コウゾは和紙の原料として、ともに人によって栽培されて来た植物です。
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富幕山のクワやコウゾが、人の手によって植えられたものであるかどうかは分かりません。むしろ、野鳥によって運ばれた種子が芽を出した実生と考える方が自然です。
ウニのように見えるのがコウゾの雌花、白い玉状のものが雄花です。
クワの花の花言葉は、「知恵」「彼女のすべてが好き」「ともに死のう」など。最初は白かったクワの花が、ある恋人たちの血によって赤く染まってしまったのだそうです。花言葉がこの言い伝えに基づいているとすれば、それは「花言葉」ではなくて「実言葉」じゃん。
それにしても、クワの葉は、こんなに切れ込んだ美しい異形葉でした。
*記事は「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。ステイホームのため、過去記事を再掲載させていただきました。