
「端午の節句」にくす玉を飾る風習があるのをご存じですか?くす玉と聞くと、中から紙吹雪や垂れ幕が舞い出る割り玉を思い浮かべてしまうかも知れませんが、元はと言えば無病息災を願って薬草、香草、香料を錦の袋に詰めた「薬玉」。
・・・だとすれば、クスダマツメクサだって「端午の節句」と無縁ではありません。

やはりヨーロッパ、西アジア原産のマメ科の外来種コメツブツメクサに似ていますが、クスダマツメクサもヨーロッパ原産。小さな花が集まった花序がコメツブツメクサ(左の写真)と比べるとやや大きく「薬玉」のように見えるところから、「薬玉詰草(クスダマツメクサ)」の和名が付けられました。
もっと外来種らしい名前にすれば分かりやすいのに、どうして、在来種みたいな名前にしちゃうんでしょう?疫病退治の「薬玉」に見立てたのか?それとも、華やかな「くす玉」に見立てたのかは不明です。