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2018年03月08日

春野の小國神社を訪ねて③―石燈籠と狛犬

小國神社 春野町杉の小國神社の拝殿を兼ねた覆い屋の前には、1対の石燈籠が奉納されています。

 燈籠に刻まれたの文字は「慶應四辰十月十五日」。慶応4年(1868)とは、つまり、明治元年。慶応4年9月8日からは、すでに明治に改元されていたはずですから、「慶應四辰十月十五日」はないはずの年月。その点では、希少なものかも知れません。

小國大明神太前
小國大明神太前
慶應四辰十月十五日
慶應四辰十月十五日

 参道に向いた側には「小國大明神太前」と刻まれているようです。これは「太前」は「大前」のことと思われますが、「小國大明神」とはここでも神仏混淆の名残りが見られます。

「狛犬竣工記念」の写真 太政官布告などにより、神仏分離令(神仏判然令)が出されたのは、慶応4年3月13日(西暦1868年4月5日)から明治元年10月18日(西暦1868年12月1日)までの間。明神や権現などの神号は廃止されたはず。これも、有り得ません。

 石燈籠の奥には、比較的新しい狛犬が1対。こちらの建立は、昭和59年(1984)9月20日。拝殿内に奉納された「狛犬竣工記念」の写真が物語っていました。



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Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:26│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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