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2017年08月04日

飢饉に備えた「救荒植物」リョウブの白い花

リョウブ 山道でリョウブの白い房状の花を見かけます。

 リョウブを漢字で書くと「令法」。平安期には、飢饉などの食料難に備えた「救荒植物」として、葉を乾燥保存するよう「法令」で命じたのが名前の由来。また、米の不足を補うため、ご飯と一緒にリョウブの若葉を炊き込んだ糅飯(かてめし)が食べられたとのことです。

 ここで知っていただきたいことは、炊き込みご飯や混ぜご飯は決して贅沢なご馳走ではなく、本来、米を十分に食べることができなかった時代の、麦や粟、稗などの雑穀に「糅(かて)」と呼ばれる具をたくさん混ぜて、増量したところに起源があるということ。お米のご飯など、盆や正月、冠婚葬祭などハレの日にしか食べることができなかったのです。

 そう思ってはみても、美味しそうには見えませんね。材は堅く、建築や細工物などに利用され、木炭にも焼かれた有用な樹木だったとのことです。


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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 06:19│Comments(0)野の花・植物
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