中山道・木曽福島宿を歩く①―木曽川と崖家造り
以前から、「秋になったら、旧中山道の宿場町を歩こう!」と考えてはいましたが、9月12日では「秋」と言うには、ちょっと早過ぎたかも知れません。それでも、決めた以上は早起きし、午前5時半ちょっと前には軽自動車に乗り込み、カーナビの指示に従って出発。新城から設楽を通り、岐阜県を抜けて南木曽から木曽川沿いに北上し、途中で休憩しながら長野県木曽郡木曽町福島に到着したのは10時ちょっと過ぎ。先ずは、福島関所跡を目指し、北へ向かって歩きました。
木曽川の流れに近づくと水の音は高く轟き、速い流れが白波を立てて流れる様子はかなりの迫力。そんな木曽川の岸に建てられた家は、道路に面した表側はせいぜい2階建てですが、裏側から見ると3階建て、4階建て。これが、いわゆる崖家(がけや)造りです。
狭い木曽谷は、昔から家を建てられる平地が狭かったのですが、車社会となって道路が拡幅され、通りに面した商店を維持するためには、護岸の上にせり出す崖家造りにするしか方法はなかったのでしょう。これが、木曽福島ならではの風景。とは言え、もちろん危険とは隣り合わせの暮らしです。
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