冬の八丁坂を登る⑰―廃屋
出来る限り登りとは別の道を歩くことにし、旧道を歩いた箇所は車道を、車道を歩いた箇所は旧道を。舟戸商店街に近づくと、思いがけなく数棟の廃屋を見かけることになりました。
急傾斜の斜面を削って狭い平場を造り、敷地ギリギリに建てられた家。周囲に茂る杉を見ると、人が住まなくなって数十年が経過しているものと思われます。ただ、こんな場所では住むのはもちろん、解体撤去も簡単ではありません。
この廃屋風景こそが、西渡の歴史の繁栄。物流の中継点、鉱山で栄えた山間の集落は、今や過疎化が進む限界集落に。これは、西渡に限ったことではありません。10年後、20年後の北遠は、どうなってしまうのでしょうか?
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