2020年05月06日
ステイホームで「西国巡礼」④―聖観世音菩薩

「観世音菩薩」の他にも、「弥勒(みろく)菩薩」「普賢(ふげん)菩薩」「「文殊(もんじゅ)菩薩」「地蔵菩薩」などの「菩薩(ぼさつ)」は、実はまだ修行途中の姿。来世「如来」になることを約束されていますが、修行中のため、髪は結い上がられ、ネックレスやブレスレット、ピアスなどの装身具も身に着けたままです。特に「聖観音」は蓮(ハス)の上に座り、片手で蓮の花を持つよく知られた姿です。泥中から真っ白な清浄な花を咲かせる蓮が、「聖観音」の象徴となっています。

浜松市天竜区春野町の路傍に立つ2体の「聖観音」はともに「西国三十三所順禮(礼)」と刻まれ、「順礼」とは「巡礼」と同じ意味ですが、本来は順番通りに回るのが「順礼」だったとか。春野の山里では、観音信仰の面影をあちこちで見ることができます。
*記事は「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。ステイホームのため、過去記事を再掲載させていただきました。