2019年07月11日
発電から送電まで②―水の再利用「佐久間第二発電所」
佐久間小学校そばの飯田線のガードをくぐって先に進むと、金網越しに見えてくるのが佐久間第二発電所です。すぐ近くの佐久間発電所で使用した水がそのまま佐久間第二発電所に流れ込みます。つまり、水の再利用。佐久間発電所の「立軸単輪単流渦巻フランシス水車」4台に対し、「横軸円筒カプラン水車」2台。昭和57年(1982)に運転開始されました。
佐久間発電所の水をそのまま使いますので、最大使用水力は同じ毎秒306㌧。ただし、佐久間ダムからの落差を利用している佐久間発電所の有効落差133.49㍍に対して12.3㍍。したがって、佐久間発電所の最大出力350,000kWに対して、第二発電所は32,000kWと10分の1以下。それでも、少しでも落差を得ようと、排水は戸口まで送られて、このコンクリート建造物の下から、その水が流れ出しています。
佐久間発電所の水をそのまま使いますので、最大使用水力は同じ毎秒306㌧。ただし、佐久間ダムからの落差を利用している佐久間発電所の有効落差133.49㍍に対して12.3㍍。したがって、佐久間発電所の最大出力350,000kWに対して、第二発電所は32,000kWと10分の1以下。それでも、少しでも落差を得ようと、排水は戸口まで送られて、このコンクリート建造物の下から、その水が流れ出しています。
「32,000kW」とは、どれほどの発電量なのでしょうか?同じ天竜川に作られている船明ダムでの発電量が、同じ「32,000kW」。派手なダムはないし、水の再利用だし、見てくれは地味だし・・・ですが、この「もったいない」精神の佐久間第二発電所は、どうしてどうして、あなどれない能力を持っています。