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2019年02月22日

堀之内城山城を訪ねる②―堀切、曲輪

堀之内城山城跡の堀切 北遠の山城が注目を集めています。それは、北遠の地で徳川家康と武田信玄によって、領土を奪ったり奪われたりの攻防が行われたため。春野町に点在している山城は、その後、別のものに使われたりすることなく当時のまま朽ち果て、現在でも、曲輪(くるわ)、堀切、土橋などの跡を分かりやすく私たちに見せてくれているからです。

 堀之内城山城もそんな北遠の山城の1つ。出土した陶磁器などの遺物から、使用されたのは16世紀後半。まさに徳川家康が犬居城の天野氏を攻撃した時期とぴったりと重なります。

 位置は、森から犬居に至る秋葉道に接しています。これが、徳川方の城だとすれば、犬居城攻めの出撃基地、天野方の城だとすれば、軍の動きを知らせるための見張りと狼煙の場所。どちらとも特定はされていませんが、築城法からは徳川方の城ではないかとの推論が一般的になっているようです。

堀之内城山城一の曲輪跡 山頂に残る城跡には、尾根を横に切り取った堀切とその土を盛り上げた土塁、一の曲輪と二の曲輪跡と思われる平場が2段に作られ、北側には腰曲輪も大きく取られています。

 「城マニア」と呼ばれる人たちは、地元だけでなく、県外、しかもかなり遠方からもやって来ます。あなたも、訪ねてみませんか?山道は歩きますが、長い距離ではありませんので、体力に自信がない人でも大丈夫です。



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