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2018年06月23日

最後の木馬(きんま)①―木馬と木馬曳き

懐かしき木馬道 かつての木材搬出と言えば木馬(きんま)。木を満載した木馬を支えながら、緩やかな下り勾配に作られた専用の木馬道を少しずつ下ったのです。滑りが悪ければ油筆で番木に油を塗りながら進みました。木馬を曳く木馬曳きは、林業の仕事の中では稼ぎが良い方だったとのこと。

 今は使われなくなった木馬の展示は見たことがありました。木材を下ろした木馬を再び背負って山の上まで上げるため、木馬は軽くする必要がありましたので簡単な構造。こんなもので、木材を運んだなんて信じられない思いでした。

木馬を曳く木馬曳き
木馬
木馬
木馬と一服

 古い写真に写されているのは、もちろん本物の木馬。緩やかな傾斜とは言え、こんなに木馬が連なっていたのでは危険過ぎますね。もしも、木馬曳きの上に木馬が乗り上げてしまったら・・・。

 写真は、浜松市天竜区春野町気田の「大原屋商店」の鈴木さんからお借りしました。



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この記事へのコメント
いろいろな情報楽しく拝見しています。
私(40代)が子供の頃、まだ佐久間で祖父が木馬を曳いていました。母が子供の頃は、空になった木馬を曳いて山に登るときは鉄のカスガイ(木材を固定するために多数使用)が重いので、手伝いでカスガイを背負って運んだそうです。とっても重くって手伝いがイヤだったと聞きました(笑)。丸太一本だって重くて引きずることはできないので、とっても危険で大変な仕事だったと想像します。
Posted by ki-miki-mi at 2018年06月24日 07:19
コメント、ありがとうございます。森林鉄道が利用された地区は限られていましたので、木材を索道で下ろすことができるようになる前は、木馬しかありません。
危険が伴う大変な仕事だったと思います。そんな人の力が、日本の林業を支えていたのですね。
Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さんみんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 2018年06月24日 07:34
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