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2017年07月25日

スベリヒユとヒメマツバボタン

スベリヒユ スベリヒユ科の園芸種として挙げられるのは、ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)とかマツバボタン。

 ポーチュラカに似ていて小さな黄色の花を咲かせているのは、史前帰化植物と言われるスベリヒユ。マツバボタンを小さくしたような紅色の花を咲かせているのは、熱帯アメリカ原産のヒメマツバボタンです。

 どちらも見た通り葉が多肉になっていますので乾燥に強く、小石が多い荒れた土地でも育ちます。

 スベリヒユは、トルコやギリシャでは生または炒めてサラダにするらしく、山形県でも山菜として扱われています。

ヒメマツバボタン 日本でも、『復刻昭和20年8月食生活指針―敗戦を生き抜いた知恵』(静岡県作成、今村純子他解題執筆)によれば・・・

 すべりひゆ

 夏季日当たりのよい園圃、庭園、路傍到る所に繁茂する。一年草で葉茎ともに多肉多汁で丸みを帯びた楔型長楕円形の葉は馬の葉に似ている。色は少し赤味を帯びている。夏黄色の五弁花を開き、あとに細子(編集部注、細かな種子)を蔵した蓋果を残す。

 「食用部」全草。
 「食用法」全草をいったん茹でて水晒ししたものはソース掛けに、味噌和えに酢味噌に結構である。
 「備考」夏季この全草を乾燥貯蔵して置き、随時使用するようにするとよい。


 ・・・とのこと。たかが雑草ですが、いざとなった時には、知っていて損はありません。


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Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 08:19│Comments(2)野の花・植物
この記事へのコメント
このページをコピーさせて戴きます。
今度の作業会の時、皆さんに見せてあげます。
ポーチュラカに混じって大きな顔をしているので、抜いてきて湯がき、何も付けないで食してみました。
ちょっと粘りがあり、オツな味がして美味しかったです。
Posted by kotohime3 at 2017年07月26日 21:36
古都姫さま、お久しぶり。貴重なレポートありがとうございました。
Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さんみんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 2017年07月27日 05:06
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