富幕山の「秋の足音」①―マツムシソウとミカワマツムシソウ
前回の「雨上がりの富幕山歩き」は9月15日。あれから1ヶ月が過ぎ、10月15日になっても、昼間の気温は、私が住む磐田市でも、富幕山(とんまくやま)がある浜松市でも「27℃」を超えましたので、まだまだ「夏日」。もう少し涼しさを感じながら歩けると考えて富幕山に出かけたのですが、期待は見事に外れ!それでも、1歩ずつ秋が近づいているのは間違いありません。
一番目立っていたのは、マツムシソウ(右上の写真)とミカワマツムシソウ(左の写真)の花。マツムシソウは、マツムシソウ目マツムシソウ科マツムシソウ属で学名は「Scabiosa japonica」。もちろん、日本の固有種です。
頭花が小さくて、舌状花が目立たない花は、東海地方 (愛知・岐阜・三重・静岡西部)にのみ分布している別種、あるいは変種として、ミカワマツムシソウと名付けられました。富幕山の奥は愛知県ですから、ここにミカワマツムシソウが花を咲かせていてもおかしくはありません。
そして、マツムシソウの花で吸蜜していたウラナミシジミ。みんな、富幕山で聞いた「秋の足音」です。
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