春の陽射しの秋葉山に登る②―秋葉寺の桜
次に紹介するのは、山頂から少し下にある三尺坊秋葉寺の桜。境内で咲いていたのは山桜と大島桜。葉が緑色なのが大島桜で、少し赤い葉が山桜。ほとんどが杉やヒノキに覆われた秋葉山には、原種に近い山桜や大島桜が合っているかも知れません。
山桜も大島桜も、日本に自生する固有種。江戸時代まではお花見と言えば山桜だったのですが、江戸時代後期に染井吉野が作られ、一番人気の座を明け渡してしまったのです。
そして、現在、桜の代表種となっている染井吉野は、大島桜と江戸彼岸の自然交雑種。大島桜がなければ、染井吉野は誕生していなかったのです。
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