引佐町渋川から県境を越えて⑦―「寺野ひよんどり」
次に立ち寄ったのは寺野観音堂。ぜひ一度見てみたいと思っていた「寺野ひよんどり」(*写真は看板に掲載されていたもの)が催されるのがここ直笛山宝蔵寺の観音堂です。
「寺野ひよんどり」は、「遠江のひよんどりとおくない」として国指定の重要無形民俗文化財。「懐山おくない」と「神澤おくない」は見たことがありますが、「川名ひよんどり」と「寺野ひよんどり」は、残念ながら見たことがありません。
「ひよんどり」や「おくない」は、「花の舞」や「花まつり」などと同様に、静岡、愛知、長野の三遠南信地域に伝わる民俗芸能。ここでも、寺野と三河との民俗的な深いつながりを示しています。
毎年1月3日に開催されて来た「寺野ひよんどり」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため今年(2023)も3年連続で中止。神事だけが行われたとのこと。
境内には「アメリカ公演記念」の碑が建てられ「平成十一年(一九九九)八月十八日」と刻まれていましたので、今から24年前の夏。私もいつか、見てみたいと思っています。
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