中山道・木曽福島宿を歩く⑩―歌碑と石垣
福島関に建てられていた歌碑に刻まれていたのは「山蒼く 暮れて夜霧尓 灯をともす 木曽福島(は) 谷底 の 町」。長野県出身の歌人、太田水穂(1876~1955)が木曽福島を詠んだ歌。事実とは言え、「谷底の町」とはちょっと自虐的かな?
福島関の下を走る道から見上げると、その石垣の高さに驚きました。すぐそばを流れる木曽川の氾濫を警戒し、高く高く積み上げられ、積み上げられている石は花崗閃緑斑岩。いわゆる「木曽石」。初期の野面積(のづらづみ)と比べると接合面の加工度が高く、隙間がないように進化した打込接(うちこみはぎ)。さらに言うなら、その石の一部は驚くほどの大きさです。
まるで、城のように高い石垣は、「一見の価値あり!」と感じました。
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