春霞の富幕山を歩く⑧―ヒメウズとカンスゲ
山道を歩く時には視線を落として、足元の凹凸や不安定な石に留意しなければいけないのですが、私の視線は左右に振れることが多いのです。その理由は、もちろん野草たちの花を探すため。キンポウゲ科の小さな花、ヒメウズが咲いているのを見つけました。
ヒメウズの花はたくさんあったのですが、ほとんどは半開き。咲いていたとしても、下向きですから、膝を着いてカメラを向けても、なかなか思ったような写真は撮れません。
小さな箒みたいな花は、カヤツリグサ科のカンスゲ。カンスゲの葉は菅笠(すげがさ)や蓑(みの)などの材料として利用され、地味な花ではありますが、私たちの暮らしに役立って来た植物なのです。
関連記事