ギフチョウと会いに春の枯山へ③―ヒオドシチョウとコツバメ
今年(2025)ギフチョウの発生が遅くなっているのは、もちろん気温が低いから。例年でしたら、ギフチョウと出会う前に、縄張りを守ろうと飛び回るヒオドシチョウと出会うのが常。しかし、今年のヒオドシチョウはあまり多くはありませんでした。
この日(3月24日)の枯山で最初に出会った蝶はコツバメ。コツバメは、地味で小さな蝶ですから、一度目を離してしまうと、どこに止まったのか分からなくなります。しかも、翅の色が枯れ葉や石の色に似ていますので、なかなか厄介な蝶。
しかも、この日の枯山は腫れたり曇ったりのはっきりしない天気。もともと、杉やヒノキなどが育ちにくい蛇紋岩地帯の「枯れ葉色の山⇒枯山」ですから、コツバメの翅の色は、まさに保護色なのです。
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