2018年11月26日

99回目の秋葉山⑨―杮板の竹釘

杮板の竹釘 随身門の屋根は金属板で覆われていますが、その下は「杮(こけら)葺き」。「杮葺き」とは、杉の薄板を重ね合わせて瓦のように屋根を保護する工法です。

杮板 屋根の一部が破損する被害が発生した随身門の下には、杮板が散らばっていましたが、その板に何本もの釘が打ち込まれているのを見つけ、もしかしたらと顔を近づけて確認すると、それらは金釘ではなく、すべて竹釘。

外側から見上げた随身門 それぞれが1分(3ミリ)程度の薄い板を少しずつずらしながら重ねて竹釘で留めて行きますので、竹釘は次々と板を貫き、これほどたくさんの痕が残っているのです。この竹釘が残る杮板を見ることができたのは、災害発生の副産物。喜んで良いことではなかったのかも知れません。

 滅多に通ることがない随身門の外側を見上げながら歩き、秋葉神社上社の境内へと足を踏み入れました。

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