富幕山の「秋の足音」⑨―ノハラアザミとウラナミシジミ
秋に咲くノハラアザミはもちろんキク科。富幕山(とんまくやま)の「菊まつり」に参加している花です。ご近所で見かけるノハラアザミよりもはるかに背が高く、花の色が茶色に変わった後は、萼とほとんど同じ見た目。まるで打ち上げ花火みたいでした。
そんなトゲトゲのノハラアザミにやって来ていたのはウラナミシジミ。こうして翅を閉じているところを横から見ると、後翅の先端に触角に似た尾状突起、黒い目のような斑点があり、どちらが頭なのか分からないように擬態しているとの説も。
マツムシソウの花で吸蜜していたウラナミシジミは翅を少し開いていましたので、これならどっちが頭かは分かります。決して私たち人間を欺こうとしているわけではないと思われますが、自然に生きる者同士として、話を聞いてみたい思いです。
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