晩秋の富幕山を歩く②―センブリとアケボノソウ
11月12日の富幕山(とんまくやま)は、あっちにもこっちにも晩秋の花が咲き誇り、まるでフラワーパーク状態。実は、「当薬(とうやく)」の名でも知られるセンブリは、リンドウ科センブリ属。どこででも見られる花と思っていたら、長野県や山梨県では「準絶滅危惧種」。数を減らしているのです。
そして、花の見た目がよく似ているアケボノソウもリンドウ科センブリ属。「アケボノ」と聞くと「春はあけぼの」で始まる『枕草子』が思い出されますが、「曙草(アケボノソウ)」も、花冠の斑点を曙(夜明け前)の星空に見立てた名前。『枕草子』では春の夜明けですが、アケボノソウが咲くのは秋の終わり頃。
もう、「立冬」は過ぎましたので、暦の上では「冬」ですけどね・・・
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