中山道・木曽福島宿を歩く⑧―木曽五木
福島関所の北門の外に、「ひのき」「さわら」「ねずこ」「あすなろ」「こうやまき」の札が建てられ、5本の針葉樹が植えられています。これが、いわゆる「木曽五木」。江戸時代、「木曽五木」の伐採は禁止され、管理していたのは尾張藩でした。
その厳しさは、「木一本に首一つ、枝一本で腕一本」とまで言われたたほど。「木曽五木」は江戸時代の城郭や武家屋敷などの建築には欠かせない建築材料でしたので、厳しい管理の下で伐採した木材は、木曽川を流して尾張藩の名古屋へ。名古屋からは、船に積んで江戸へと運ばれたのです。
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